助けて!と言える



あなたは
「助けて!と言える」
状況にいますか?

 このまえTVで菅野美穂が主演したドラマ「曲げられない女」をちょくちょく視た。
 いちばん印象に残ったのは彼女が親友たちに「助けて!」と生まれて初めて言った場面だった。
 わたしたちは、「助けて!」と言えない人間に育てられてきた。
 「助けてくれ」などという「男」は、情けない奴と思わされてきた節がある。
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 辛淑玉のこのオピニオンは、「女」について書かれているみたいだが、どっこい、男たちこそよくよく考えねばならないことがらだ。
 私自身も「助けて」と言えなかった。
 もっと以前の、私がまだ勤め人だった頃、私はなんどか助けてくれ!と言ったが、誰も振り向かないというか、無視された体験をもった。具体的に書けば実に長ったらしい話になるから書かないが、私の「うつ」体験は、まさに、助けてもらえなかった体験だと言える。私もダメだった。
「たすけてくれ!」とはっきりした言葉で言えなかった。
で、いま、「たすけて!」と言える男が育ったか?と思うと、少なくとも、わたしなどの世代には見あたらない。
ほんとうのことを言える友人は女性ばかりだ。
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 辛淑玉のこの意見にまったく賛成だ。